[B000IU3A72] イノセント・ブラッド [DVD]

商品ページ:イノセント・ブラッド [DVD]

???ジョン・ランディスは、『イノセント・ブラッド』にうってつけの監督だった。ホラーとコメディが混ざり合ったこの作品は、ランディスが『狼男アメリカン』でピカデリー・サーカスに出没する飢えた人狼を描いたように、ピッツバーグに来たフランスの吸血鬼を描いているからだ。『ニキータ』に主演したセクシーなアンヌ・パリローは、人間の血を吸わなくてはならない魅惑的な吸血鬼役がはまっている。マフィアのボス(ロバート・ロジア)を標的にした時、彼女は「“イタリアン”を試してみようかしら」と独り言をつぶやいてみせる。しかし、そのボスは、いまや自分が生者でも死者でもない吸血鬼になったのだと気づくと、部下たちや相談役(なんとドン・リックルズが演じている)に噛みつき、信頼できる部下で吸血鬼の軍隊を作り、敵対組織の残忍で過激な壊滅作戦に乗り出す。まもなくパリローは覆面捜査官(アンソニー・ラパグリア)と組み、ピッツバーグの暗黒街に彼女の犠牲者が増殖するのを止めようとする。(中枢神経系を切断することで吸血鬼を殺すことができ、力の強いパリローは首に噛みつくのと同じぐらい効率よく首を折ることができるのだ)。
???ランディスは、知的な筋と興味深いキャラクターたちを犠牲せず、ユーモアをまじえ、全編を通して騒々しい調子を保ち続けている。パリローは、瞳が燃えるように赤く輝く時や、獲物の首を引き裂く時であっても、好感を抱かせる。彼女は単に生き延びようとしてるだけだ。そうだろう? ロジアはキャリア屈指の役を得て、しっかり演じ切っている。彼は歩き回れるけれども実際は血まみれの死体なので、とうとうと語られるマフィアとしての台詞が笑いを誘うのだ。この作品は病的なユーモアとぞっとするメークであふれているが、同時に、ランディスのトレードマークでもあるカメオ出演では、ダリオ・アルジェント、サム・ライミといったホラー映画のカリスマたち、そして並外れたモンスター・ファンであるフォレスト・J・アッカーマンらを見ることができる。優しささと強靭さ、ほんの少しの奇矯と笑いのたっぷりつまったこの作品、サントラの「あなたは私のもの(アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン)」もそうなのだが、裏に隠れているセクシャルな要素を本当は楽しんでいることで後ろめたいものを感じるたぐいの映画なのだ。ほら、観ずにいられないだろう?(Jeff Shannon, Amazon.com)

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